
令和5年4月12日に内閣官房第16回新しい資本主義実現会議において議論された「三位一体労働市場改革の論点案」が公表されました。
論点案として、
1.リ・スキリングによる能力向上支援
2.個々の企業の実態に応じた職務給の導入
3.成長分野への労働移動の円滑化
4.多様性の尊重と格差の是正
の4点が挙げられていますが、このうち1~3が「三位一体労働市場改革」の正体です。
『キャリアは会社から与えられるもの』から『一人一人が自らのキ ャリアを選択する』時代となってきた。職務ごとに要求されるスキルを明らかにすることで、労働者 が自分の意思でリ・スキリングを行い、職務を選択できる制度に移行していくことが重要である。そ うすることにより、社外からの経験者採用にも門戸を開き、内部労働市場と外部労働市場をシー ムレスにつなげ、労働者が自らの選択によって労働移動できるようにしていくことが、日本企業と 日本経済の更なる成長のためにも急務である。
自由な労働力移動が日本経済の向上に不可欠という考えを示しており、「失業給付制度の見直し」「退職所得課税制度の見直し」「自己都合退職の場合の退職金減額等の労働慣行の見直し」等、今後の労働行政の方向性も示唆しています。
2024/6/25追記
2024/6/21閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2024」においても、引き続き「三位一体労働市場改革」を推し進めるとしています。
弊所は主に、建設業、トラック運送業、介護福祉事業、IT事業等の社会基盤となる事業の人事労務支援を行っている社会保険労務士事務所です。
業務遂行には様々なツールを使って生産性の向上に努めていますが、電子申請・DX・AIと、経営環境の変化をお感じの企業様もどうぞお気軽にご相談ください。
今鶴実践社労士事務所
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